(閲覧注意)ムシから生えるキノコ?意外と知らない冬虫夏草の秘密
しかし、実物を見たことのある人は殆どいないのではないのでしょうか。
今回はその冬虫夏草についてちょろっとご紹介していきます。
まず、冬虫夏草とは何なのか。
Wikipediaにはこのように書かれていました。
冬虫夏草(とうちゅうかそう、ふゆむしなつくさ)は、蛾(ガ)の仲間の幼虫に寄生するキノコの一種。中医学・漢方の生薬や、薬膳料理・中華料理などの素材として用いられる、いわゆる冬虫夏草は、チベット等に生息するオオコウモリガの幼虫に寄生して発生するオフィオコルディセプス・シネンシスを指す。
どうやら、冬虫夏草とは蛾の幼虫に寄生するキノコの一種のようですね。
それにしても、何やら真ん中辺りに気になる一文が…
薬膳料理・中華料理などの素材として用いられる
料理に使われる…?
蛾の幼虫から生えたキノコを食べるとは…
あまり美味しいもののようには思えませんが、
一体どんな味がするのでしょうか。
ちなみに、こちらが冬虫夏草の画像です。(閲覧注意)
↓
まさか、幼虫もセットで付いてくるとは…!
キノコよりも幼虫の方がメインになっているような気すらしてきます。
しかし、この中々にグロテスクな冬虫夏草も、料理人の腕に掛かれば’
素敵なお料理に変身するのかもしれません。
冬虫夏草を使用した料理で最も有名なものといえば、
葱やショウガで煮込んだ中華料理、チョンツァオヤーズ’(虫草鴨子)です。
…ボウフラ!?
こ、これは…そのまんまの形を楽しむものなのでしょうか…?
こんなビジュアルの冬虫夏草ですが、その薬効は目を見張るものがあるそう。
何でも、足腰、腎臓の強化、疲労回復などの効果は抜群で、
世界中のアスリートがサプリメントとして使用しているらしい。
そんなこともあって、市場価値はどんどん高騰し、
今や富裕層でしか手に入れることの出来ない貴重なものになっているようです。
食べ物は見かけじゃないんですね。
さらに興味深いのは、冬虫夏草が形成される過程です。
まず、冬虫夏草といえば上で紹介したように蛾の幼虫に寄生したものを
差すことが多いようですが、調べてみるとどうも、
他の昆虫にも寄生することがあるようです。
例えば、クワガタに寄生した冬虫夏草(閲覧注意)
↓
↓
うぉぉおおおおお…これは恐ろしい…
冬虫夏草が人間に寄生するキノコじゃなくて本当に良かったですね。
ちなみに、このセミに寄生している冬虫夏草は中華料理に使われるものとは
別種で、日本に生息する“セミタケ”という名前の冬虫夏草だそう。
よく見ると、形状が全く違いますね。
冬虫夏草の菌は、幼虫が食べる植物の葉などに付着しており、
幼虫がその食物を摂取することなどによって体内へ入り込みます。
そして、寒い冬の間、長い時間をかけて大きくなっていきます。
幼虫はこの時点で絶命しているはずなのですが、成長は止まることなく
成虫の姿へと変わっていきます。
キノコに全身を乗っ取られているわけですね。
そして、冬があける頃には冬虫夏草は昆虫の体内に
ぎっしりと詰まった状態になります。
この段階が冬虫です。
それから、春から初夏にかけて昆虫の体から発芽します。
これが夏草となります。
ちょうど夏草の段階に入った直後が、冬虫夏草の収穫時期となるわけです。
一体何を思ってこんなものを食べようと思ったのか、
先人を問い詰めたいところですが、世界にはまだ
私達には想像もつかないような驚くべき食材が眠っているのかもしれませんね。